【プロファイリング】優しいが素直になれない彼氏と頑張り屋な彼女を性格分析したら「お別れ直前」から「仲良しカップル」になった話
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
もちろんお互いに好意は持っているし、お付き合いしている期間も3年になる30代の彼氏さん×20代の彼女さん。
結婚や同棲も視野に入れているものの、
「どうしても自分の気持ちを汲んで貰えておらず、寂しい」
「このまま関係を継続するつもりはあるけど、でも、、、、」
という事で彼氏さんからご相談を頂き、このカップルお二人をプロファイリングしました。
結論から言いますと、
・先天的な気質の違いにより「お互いが相手に求めているもの」が違う事が明確になった
・彼氏さんの「優しさ」の部分が強いが故に、良い意味でも悪い意味でも相手に対して素直になれない部分にご本人が気が付いた
・「自分はコレがある事が幸せであり、キミは違う物を自分から期待している事を理解した。それがお互いに与え合えないならもう別れよう」と彼氏さんが理性で抑圧せずに素直に伝えた
・すると彼女さんがそこで初めて彼氏さんの事をちゃんと理解出来て、彼氏さんの感情に寄り添ってくれた
・結果、別れ話が出た後すぐに仲が更に良くなり、今はお互いがお互いに「期待しているもの」の為に頑張る覚悟をされた
というように、お互いを今まで以上に深く理解されることにより仲直りされたご様子です。
彼氏さんが結構精神的に参っていたのですが今は吹っ切れたように明るくなられて嬉しい限りでした!
今回はご本人に許可を頂き、「どういった状況」で「プロファイリングがどうお役に立てたか」をお二人の話を通して具体的にお伝えしたいと思います。
目次
お二人の先天的な気質
まずはお二人の「それぞれ先天的に持っている気質」をプロファイリングで調べました。
プロファイリング結果は、
彼氏さんの気質:【EL-】
彼女さんの気質:【PL+】
因みに僕が扱っているプロファイリング理論では、全ての人を大まかに分けると3タイプに分類することが出来ます。
I型:理性で物事を判断するタイプ。人の感情に寄り添うのがあまり得意ではないが情報収集・整理が得意
E型:感情や直感で物事を判断するタイプ。良くも悪くも気分のムラが強い気分屋。人の感情に寄り添うのが得意
P型:取り合えず行動してみて判断するタイプ。人の話をあまり聞いてない時があるが行動力は◎
※コレらはあくまで”大きく分類した”ものであり、本プロファイリングで分析した場合全部で12タイプに分ける事が出来ますご自身の気質を診断したい方は『簡易無料プロファイリング』でどうぞ!
上記の大まかな3タイプで分類すると、
彼氏さんは感覚・感情で物事を判断したい【E型】
彼女さんは合理的で取りあえず行動してから考えたい【P型】
の気質をお持ちです。
ざっくり大きな特徴で言うと、彼氏さんの【EL-】の気質の人は
・感覚・感情で物事を捉えるのに長けており、気配りや人の感情に寄り添うのがとても上手
・その為自分の感情にも寄り添って欲しいし、スキンシップなどで愛情を示したいし示して欲しい
・直接的でストレートな言葉を使うのを避け、品位があったり丁寧な言葉遣いを好む
という特徴があります。
有名人で言うと小栗旬さん、藤田ニコルさん等が同じ気質です。
一方、彼女さんの【PL+】は
・とても努力家であり合理的に行動する。非合理な感情ベースよりも“損得勘定”で動くことが多い
・考える前に取りあえず行動してみて、やってみた結果を分析して改善していきたい
・話をする時は要点・結論から言いたいし言って欲しい。ストレートな言葉遣いを好む
という特徴があります。
有名人で言うと、元大阪都知事の橋下徹さん、フィギュアスケート選手の荒川静香さん等が同じ気質です。
お二人の気質の違いから来る「起こりやすい問題」
それぞれの気質の特徴をご理解頂いた上で次は「気質の違い」のお話をしました。
気質の違いから診た場合、このお二人の間に起こりやすい問題点は
・彼氏さん【EL-】は沢山の言葉やスキンシップで愛情を示し、同じ分だけ彼女さんが愛情を返してくれる事を期待する
・しかしそういった愛情は彼女さん【PL+】にはそれほど響かず、彼女さんは損得勘定的に「値段の高い物」「高いステータス」「人生をより豊かにする物」を自分で努力して得ようとするし彼氏さんにもそれを期待する
・なので、方や「言葉・スキンシップでの愛情」が欲しい。方や「位の高い物やステータス」が欲しいのですれ違いが起きる
・彼女さん【PL+】は思ったことや感情を内に秘めたりすることはあまりなく、思ったことをそのまま言葉に出来る
・一方で彼氏さん【EL-】は思いを内に秘め、いわゆる「良い格好」をし続けるので、気遣い上手も重なって相手の要求ばかりに答えてしまう
・結果、高級なレストランやちょっとしたプレゼントを贈りつつも、自分の心が満たされるような充分な愛情を貰えていない。そしてそれを直接言葉にして伝えることにも抵抗が出てしまう
・なので、どうしても「彼氏さんが我慢している」「彼女さんは悪気なく、それにすら気が付いていない」という構図が出来上がる
という部分です。
実際に彼氏さんにこのお話をしたところ、
そう!!正にそうなんですよ!!!!
何で分かるんですか?!!
EL-彼氏さん
と驚かれていました。
そして、まず
・お互いの気質が根本的に違うため、「自分の常識」と「相手の常識」が違う
・それぞれが欲しいと思う物、心が満たされる物の違い
・お互いにとって心地良い対応のされ方の違い
をご説明しました。
「気質に良い・悪いはなくて、各々が持つ個性なだけである」という事も。
さて、ここでお二人の問題解決の糸口は見えたのですが、実は根本的な問題は別にあったのですよ。
後天的な”人格”部分がスレ違いの大きな原因になっていた
先天的な気質の分析が終わり、次に後天的に形成される「人格」を分析しました。
このグラフは彼氏さん【EL-】の後天的な人格部分を表すものです。
詳しい説明はここでは割愛しますが、左から2つ目の「優しさ」の性質がとても高いので「見返りを求めず相手の為を思って愛情を与えられる」とても優しい人格をお持ちです。
「優しさ」がちょっと高すぎる為「過保護」や「親切の押し売り」になってしまう傾向がありますが、どちらにせよ優しい方。
ただ、無邪気な子供のように「自分の感情や本音を素直に出す」といった部分を司る「自由気ままさ」があまり高くありません。
そしてこの「感情や思いを素直に出す」部分である「自由気ままさ」(青まる)を抑えてしまっているのは、普段の生活で主な性格を司っている「優しさ」(赤まる)なのです。
例えば、極端な例を挙げると
・仕事を頼まれた時:
本音(自由気ままさ)
→「この仕事は貴方のでしょう?私はやりたくありません!」
実際に言ってしまう言葉(優しさ)
→「(やりたくないけど、、やってあげた方が相手も助かるか)分かりました、任せてください」
・他の人が料理を作ってくれた時:
本音(自由気ままさ)
→「あんまり美味しくないなー。次は@@味にして、もっとこうして欲しいな!」
実際(優しさ)
→「(でもコレ言うと相手が傷付くかもしれんな、、)んー、悪くはないよ!」
などなど。
「優しさ」が故に、自分の本音よりも相手の気持ちを優先してしまうのです。
ただ相手が本当にその気遣いが必要かは誰にも分からず、思っているほど気にしない場合も多々あります。
特に彼氏さんの【EL-】の気質の人は良い意味でも悪い意味でも常に相手の感情を考えてしまいがちなので。
もちろん社会で生きていると他人との関係性がありますからワガママ全開!とは中々いきませんが、特に彼氏さんの【EL-(E型)】の方は出来るだけ自分の感情・本音に素直に従って行動することが「自分で自分を幸せにする」ことなのです。
余談ですが、この彼氏さんに限らず大勢の人はコレを”理性”で抑えすぎてしまっており、
「人が喜ぶ事をするのは得意だけど、自分自身を喜ばせる事が下手」
な人が多いです。
グラフを照らし合わせた場合に見えてくるもの
そして次に彼女さんの「人格」部分のグラフも出し、照らし合わせました。
青い線が彼氏さん、赤い線が彼女さん。
こうしてお二人のグラフを照らし合わせると見えてくるものがあります。
それは「優しさ」の度合いが一番差が開いており、「自由気ままさ」が一番狭いということです。
「自由気ままさ」の度合いが近いので、お二人がどこかに遊びに行ったりして楽しい時を一緒に過ごす時は同じようなテンションで同じように楽しめているでしょう。
ただ、彼氏さんの方がちょっと本音を抑え気味+相手に合わせようとしているのも見受けられます。
彼女さんはその逆で、ちょっと”子供っぽさ”や”わがままさ”を出せているのもグラフから分かります。
そして一方で「優しさ」の部分にとても大きな差があります。
色々な分析が出来るのですが、例えば彼氏さんが「自由気ままさ」で子供のように彼女さんに頼ったり甘えようとした時、彼氏さんが期待している「優しさ」は返ってこないのです。
「優しさ」に大きな差があるので、彼氏さんと同じ量の”無償の愛情を与える「優しさ」”を今の彼女さんは持ち合わせていないのですから。
その為、自分が持っている・与えているのと同じぐらいの「優しさ」を期待している彼氏さんは頻繁に「もっと優しくして欲しい」「もっと愛情を示して欲しい」と思ってしまうのです。
それでも彼女さんに悪気は一切無いのですが、プロファイリングするまではその差にお互い気が付く事すら出来ません。
あくまでコレは分析の結果でありご本人のお話を聞きながらお話を進めましたが、おおよそこの分析結果の通りでした。
彼氏さんが「何故彼女はもっと自分と同じように愛情をくれないのか」に対して「気質」と「人格」の違いを理解することによって腑に落ちたようで、お話の後すごくスッキリされていました。
プロファイリング後
後に聞いた話なんですが、プロファイリングのお話をしたその数日後になんと彼氏さんは彼女さんに別れ話(!)を出したようです。
その時に「理性」(=彼氏さんの場合は優しさ・良い格好しぃな部分)で自分の感情・本音を抑えないように意識しつつ、素直に
「自分は愛情が必要で、貴方がそうじゃない事も理解している。
そこを満たせ合えないならお互いの為にもう関係を終わらせよう」
という旨のことを伝えたそうです。
「相手を変える事は出来ない」という事が大前提で、冷静に”違い”を理解した上で結論を出されたと。
ただそこで彼女さんは彼氏さんの「本音」を初めてちゃんと聞けて、ご自分なりに理解しようとしたご様子。
そしてその後、今まで話が進まなかった部分にまで一気に話が及び、彼女さんなりに彼氏さんに愛情を示すようになって今は上手くいっているとのこと。
合理的で”損得勘定“が強い気質の彼女さんとどのような話をしたのかは僕は知る由もありませんが、その後
取りあえず彼女とじっくり話をして今後は稼がないとダメな事が分かったので、しばらくは”稼ぐこと”に集中しようと思います!
EL-彼氏さん
と明るく仰っていました笑
めでたしめでたし!
まとめ
以上、素直になった彼氏さん×頑張り屋さんの彼女さんのプロファイリング事例でした。
「好きだけど、こちらの気持ちに寄り添って貰えなくて辛い」という部分が客観的な情報で整理され、相手に素直に伝え、そこにあった差を努力してお二人が埋めようとしたからこそ良い結果に繋がったので本当に良かったなーと思いました!
今回のお話の許可を下さったTさん、ありがとうございました!
ではでは!
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。