【禁止令⑤】「予定が無いと不安」「他人に感謝できない」などの原因である「安全」に関する禁止令5つ【心理学】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
・予定が何も無いと不安になる、休み方が分からない
・自分の素直な感情を出すのはいけないことだ
・他人に感謝すると負けた気分になる
・人に頼ってはいけない
これらは元々持っている気質ではなく、生きている中で後天的に獲得した強い思い込みです。
幼少期に生きる為に獲得して来たこの思い込みが大人になっても続くことで「生き辛さ」を抱えてしまうのです。
これらの元となる「~しなければならない」という強い思い込みを「禁止令」と呼びます。
今回は、全25種類ある禁止令の中から「安全」に関する5つの禁止令とそれぞれを緩和させる為の再決断方法をご紹介します。
◆今回ご紹介する「安全」に関する禁止令5つ
①【楽しむな】
(「充実してるね」「幸せだね」と言われると即座に拒絶したくなる)
(幸福感を感じられない)
②【感謝するな】
(他人に感謝すると「負け」のような気分になり感謝出来ない)
(他人に対して不信感を常に持っている)
③【感じるな】
(自分の素直な感情を表に出してはいけない)
(”本来の感情とは違う感情”でモヤモヤを処理している)
④【くつろぐな】
(予定が何も無いと不安になる)
(常に働いていなければならない)
⑤【人生を供にするな】
(一人で生きていかなければならない)
(他人と時間や人生を供にしてはいけない)
5)「安全」に関する禁止令5つ【今回の記事】
目次
①【楽しむな】
1つ目は【楽しむな】という禁止令です。
この禁止令は自己肯定感が低い人に多く、
・楽しむことや「幸せだな」と思うことが難しい
・自分が幸福であることに怖れや罪悪感を覚えて避けようとする
・「充実してるね」「幸せだね」と言われても反射的に否定し、どれだけ自分が不幸なのかを説明したくなる
・楽しむことや幸せを感じることは何か良くないことである
・または貧しく無知なこと、バカなことだから避けなければならない
と自分で決断する(思い込む)禁止令です。
この「楽しむな」という禁止令を抱える原因としては、
→関係性が崩れないように配慮したり、申し訳ない気持ちになってしまって「自分は幸福ではない」状態に自分から向かう
・親から楽しむこと、幸福なことはいけないことだと偏った教えを受け続けた
→直接言葉にしていなくても親が「自ら不幸そうに振る舞う」ことを見続け非言語的に理解してしまった(常に悲しそう、怒っている、子供が楽しそうにしていると機嫌が悪い など)
などが挙げられます。
交流分析の「エゴグラム分析」という思春期以降に形成される性格・人格を分析する手法があるのですが、そのエゴグラムの中で「(自分の中の)子供の自我」を表す項目があります。
その「子供の自我」の中に【自由奔放さ(Free Child)】という「素直に感情を出す、自分から物事を楽しむ」項目があり、
そこの項目が低ければ低いほど排他的になったり何をしていても幸福感を味わえなくなっていたり、他人が楽しんでいる姿を嫌悪するようになっていきます。
本来は自分の欲求や感情を満たし素直な子供のように人生を楽しむための人格部分なのですが、ここの項目が低いと自分で自分を幸せにする行動を取ることが難しくなるため、(他の項目と併合してですが)鬱の傾向にどんどん近付いていくのです。
※エゴグラム上の【自由奔放さ(FC: Free Child)】に関してはこちら
要は「自分で自分の人生を楽しめていない人は、他人が楽しそうにしている事に対して怒る・機嫌が悪くなる」ということですね。
そして幼少期に親が↑こういった状態である場合、子供はそれを感じ取り
・楽しんではいけないんだ
・幸福なことはダメなことだ
・自分だけ幸福だと罪悪感がある
というような意識を持ってしまい、そのまま大人になってしまう事で【楽しむな】の禁止令を抱えてしまう可能性があります。
「楽しそうに」「幸せそうに」していたら怒られる、嫌がられる(=愛情を貰えない)と幼少期から思い込んでしまっているのです。
【楽しむな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・「人生は楽しくない」「自分は幸せになれない」という確信を持っている
・本来は喜ぶべき楽しい話や幸せな話を真顔で、嫌そうな表情で話す
・楽しかった出来事でも極力悪い部分や嫌な部分を探して「楽しくなかったこと」にする
・「生きていても楽しいことや幸せなことは何もない」という感覚を持っている
・「楽しいことがあったり幸せを感じると悪いことが起こってしまう」という不安がある
・しかし、常に楽しめることや幸せを探し続けている
<この禁止令が確認される病理>
・睡眠障害
【楽しむな】を緩めるための再決断
楽しむことや幸福を感じることに罪悪感を持ち、自分から幸福感を感じない方向に向かってしまう【楽しむな】という禁止令。
この禁止令を緩和させる為の再決断はこのようなものです。
・例え愛する人が不幸せであったとしても、自分が楽しみ、幸せを感じると決める
(→個の分離(人は人、自分は自分)、周囲の人間の感情に振り回されないように決める)
(その人が幸せ or 不幸せはその人自身が管理するものであり、自分の幸・不幸は自分が管理する)
・自分で自分が幸福感を味わえる選択をする、自分で自分を幸せにする
(→「安い方」や「皆が評価している方」ではなく「自分が好きだから」「これがあれば自分が気分が良くなるだろう」と思えるものを選択するetc)
・楽しみや不幸は決して災い、不幸をもたらすモノではないと気が付く
・自分は楽しんで良いんだ、幸福を感じて良いんだと自分に許可を出す
・自分の人生や生き方は自分で決めて良いんだと、自分に許可を出し行動する
など。
感情を素直に出したり「自分から楽しもう」とすることがこの禁止令から解放されるために有効です。
エゴグラム分析のこの項目が参考になるでしょう↓
また、どうしても過保護・過干渉な親(いわゆる毒親)の支配から逃れられない方はこちらの記事も参考になるでしょう↓
②【感謝するな】
2つ目は【感謝するな】という禁止令です。
これは、
・他人に対して強い不信感、警戒感をいつも持っている
・他者と関わる時に「何か悪いことが起こるかも」と疑心暗鬼になることが多い
・周囲との人間関係が無味乾燥である、仲が良い人があまり居ない
・他人に感謝すると負けた気分になり感謝出来ない
・本当は人に対して暖かさを求めているが、すぐに失望させられてしまい相手に対して批判的になったり不満を感じる、、、という悪循環を繰り返している
という状態になってしまっている禁止令です。
この禁止令は「自分がこれを抱えている」と認識しにくい(無意識に抱えてしまっている)禁止令の一つでもあります。
この禁止令を抱えてしまう原因としては、
・親が人間関係で辛い経験をしている
→その親が幼少期の自分に対して「他人に不信感、警戒感、疑念、恨みを持ちなさい」と教え込んだ
・または自分自身が人間関係で辛い経験をした
などが挙げられます。
【感謝するな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・「ありがたい」と思うことが全く無い
・自分の状況に不平不満が多い(自覚は無くても周囲からそう言われる)
・「やってもらって当然」という感覚があり、やって貰えなかった事への不満が多い
・猜疑心、他人の言動を疑う気持ちが強い
・過去のことで恨みを持ち続けている
・人生に意味は無く、無味乾燥で殺伐としているという感覚がある
・逆に感謝の言葉が極端に多く使う、感謝していることを一際強調する
・お金や仕事、社会的地位や他人からの評価、学歴などに極端に固執する
(→「信頼するな」「愛情を感じるな」の禁止令でも同様に見受けられる)
【感謝するな】を緩めるための再決断
では、この【感謝するな】を緩めるための再決断方法を見てみましょう。
・意識的に「ありがとう」という言葉を他人に伝えようとする
・「自分がしてあげたこと」ばかりじゃなく「他者からして貰ったこと」に目を向ける
・「他人に何もして貰えず、全て自己責任で生きなければならない」ならどうなるかを想像して、現状と比べてみる
・他人に対する憎しみや怒りに執着してしまってることを理解し手放す努力をしてみる(「まぁ、もう良いか」「こうやって何度も気分が悪くなりモヤモヤする時間がもったいない」など)
などが挙げられます。
自分自身では気が付きにくい禁止令ではありますが友人や身近な人から「文句ばかり言ってるね」「不平不満ばかり口にしているね」とよく言われるならば、この【感謝するな】の禁止令を抱えている可能性があります。
出来事そのものに意味はなく、それを「経験になった」「良いこと」と認識するのか「イやなこと」「文句を言いたくなること」と認識するかはその人によって変わります。
この禁止令を抱える人は後者に慣れてしまっていたり無意識でのクセになってしまっているので、まずは努めて「良い部分」に目を向けたり感謝を言葉にする練習をすると良いでしょう。
③【感じるな】
3つ目は【感じるな】という禁止令です。
これは、
・素直な感情を表に出してはいけない
・悲しい、怒り、怖いという感情を見せてはいけない
・あまり感情を感じることが少ない、何も感じない
・本来の感情とは違う感情を見せることで感情を処理している
(→本当は怒っているのに「悲しい」と表現したり、寂しさや不安を感じているのに「怒り」で表現したり等)
と決断、行動に表している禁止令です。
この禁止令を抱えてしまう主な原因としては
・自分の感情を表した時に周囲の人間から笑われたり、からかわれた経験がある
・親や家族、身近な人のほとんどが「自然な感情を出す」ことをしない環境で育ち、どうやって感情を出したら良いかの模範を得る機会が無かった
・逆に親が”極端に”感情を表したり、取り乱す姿を見せられて育った
・「この子は優しい子」「強い子」などの、ポジティブだが自分の感情を無視した勝手なレッテルを貼られてしまった(→「感情を奪い取られている」と表現出来る)
・心底悲しい時に「悲しむな」、怒っている時に「怒りを感じるな」、怖い時に「怖れを感じるな」など、特定の感情を出すたびに怒られたり抑え込まれて育った
・親や身近な人などの恐怖の対象の人から「お前が感じるように感じるな、私(俺)が感じるようにお前も感じろ」「俺が嬉しいのに何故お前は喜んでいないんだ」という(非)言語メッセージを受け取ってしまった
→結果、相手の感情に流されてしまい自分が何を感じているのかが分からなくなる
などが挙げられます。
その結果、
・トラウマ的に特定の感情を出すのを避ける
・「感情はコントロール不可能なものだ」と思い込み感情を抑え込む
・本来感じている感情とは別のもの、寂しさや悲しさ、憎しみや怒り、不安や恐怖などで埋め合わせようとする
などの行動につながります。
ちなみに交流分析では、この「本来の感情を隠す為に出してしまう別の感情」のことを『ラケット感情』と言います。
自分の本来の感情を出しても認めて貰えず(愛情を貰えず)、その代わりに怒りや悲しみなどを出してみたら愛情を貰えてしまった。
幼少期の心が生きる為にそれを学んでしまい、それを大人になっても続けてしまうことで生き辛さに繋がってしまう、、、それが「ラケット感情」の正体です。
こちらでより詳しくまとめています。
【感じるな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・感情の起伏が少ない(冷淡に見える、淡々としている)
・感情や気持ちを言葉で表すことが少ない
・「どんな気持ち?」「どんな風に感じた?」と感情を尋ねられても「これはこうだった」というようにその時の状況、情報、思考で答える(→「嬉しかった」「悲しかった」などの感情で答えない)
・笑わない(笑えない)、泣かない、怒らないなど感情を表に出さない、表情を変えない
・子供のころの記憶が少ない
・「感情を出している人」を子供っぽい、みっともない、恥ずかしいと思う
<この禁止令が確認される病理>
・身体疾患
・心身症
・自律神経失調症
・摂食障害
・強迫性障害
【感じるな】を緩めるための再決断
自分の素直な感情を受け止めて貰えず、その結果「本来の感情」とは違う感情に振り回されてしまう【感じるな】という禁止令。
これを緩和させるためには
・「自分は自分の感情を持って良い」「表して良いし、人に伝えて良い」と自分に許可を出す
・その時々で感じた感情を言葉にする(良い気分、不安な感じ、テンションが上がるなど)
・日常生活の中でどんな時にどんな感情が出るのか、注意して感じてみる
(良い天気の時に芝生で寝転んで「気持ちいい」、特定の話や話題を聞いて「悲しい」など)
・感情を感じ取る練習を重ねることで、自然な感情は「安らぎ、暖かさ、安心」などのポジティブなものであり人生に彩りや豊かさを与えてくれるものだと体感する
と再決断することが有効です。
まずは少しずつ自分の感情を体感して言葉にすることが有効です。
ただ、このブログ内のプロファイリングのお話でも書いていますが
・そもそも感情を表に出すのが自然な気質(【E型】【+】の気質)
・「思考優位」「内向型」であまり感情を出さない方が自然体な気質(【I型】【ー】の気質)
という気質を持つ人が居ます。
優劣がある訳ではなくその人が本来持っている気質であり違う個性なだけです。
なので必ずしも感情表現豊かではなくても、その人が自然体で居られればそれで良いのです。
ただし、同じく「感情の起伏が少ない」人でも【感じるな】の禁止令を抱えてしまっている場合、
感情を出したいと思ってるのに出し方が分からなくなってしまっていたり日常的に辛い感覚を持ってしまっているので、その場合はやはり少しずつ感情を出す練習をすることで心が軽くなる方向へ向かうでしょう。
④【くつろぐな】
4つ目は【くつろぐな】という禁止令です。
これは、
・何もタスクが無い状態はダメなことだ
・暇な状態は辛い、何をして良いか分からない
・自分は仕事や勉強など、常に何かやっていないといけない
・ゆっくりすること、のんびりと「何もしていない状態」は悪いことである
と決断する(自分自身で思い込む)禁止令です。
この【くつろぐな】という禁止令。
これは真面目に勉強している学生はもちろん、個人事業主やフリーランス、企業の社長や自分のビジネスを持っている人が持つことが多いのです。
常に何かしらの予定が入っていないと不安になってしまったり、「何もしていない自分には価値が無い」と強く思ってしまうためタスクを探して自分のスケジュールを埋めようとします。
また、子供が複数居るお母さんなども常に動くことが当然になっており、同様の感覚を持つでしょう。
のんびりとした一人の時間が無さ過ぎて、いざ暇な時間が出来ても何をしたら良いのか分からない。
または常に子供たちの荷物を持っていることに慣れているので、自分が何も荷物を持っていない状態だと不安になり一緒に居る人の荷物を持とうとする場合があります。
何かしら自分にタスクがある状態の方が気が楽なんですね。
これらは「大人になってから」生きる為に抱えているものなので、ある程度コントロールすることが出来ます(まとまった休みを取る、海外旅行で息抜きする、子供を信頼できる身近な人に預けて自分の時間を確保する等)。
しかし問題なのは、例えば
・親が常に忙しく働いている過程で育った子供が「自分も常に何かをしていないといけない」と思い込む
・何かしていないと褒めて貰えない(愛情を貰えない)
・勉強をしている時だけ褒められる(承認を得る為だけに身体を壊してでも勉強を続ける)
という思い込みを抱えている場合です。
休むことそのものに罪悪感を覚えてしまったり、リラックスする時間に何をしたらいいのか分からない等の状態になってしまうと問題が出てしまうのです。
余談ですが、以前この「くつろぐな」の禁止令を無意識に抱えてしまっている方のカウンセリングを行ったことがあるので少しだけご紹介したいと思います。
その方は40代の女性、とある働き者のお母さんでした。
彼女は毎日とてもパワフルに働き続けて活躍していました。
ある時、その方と娘さんのプロファイリングとカウンセリングをすることになったのです。
お母さんである彼女の話を聞いて分かったのは、
無意識に自分の子供と正面から話し合うことや「時間を共有すること」を恐れてしまい、「子供のために稼がなければならない」というのを免罪符にひたすら働き続けている
ということでした。
お子さんの為に働いているのは間違いありませんし、とても素敵なことだと思います。
ただ、いつのまにか子供の為に働いているハズの仕事を理由に、子供との深いコミュニケーションを避けてしまっていたのです。
その方は全く休みを取らずにパワフルに働き続けておりそれを楽しんでもいましたが、身体の不調がどんどん出てきたり倒れてしまってよく短期間だけ入院したりしていました。
それでも「休む」ことが出来ず、強迫観念かのように働き続けようとしてしまっていたのです。
その方の友人が半ば無理やり温泉旅行などの予定を作って”予定として”休む機会を作らないと、身体を壊してでも働き続けてしまうのです。
「休みがあると不安になる」「”休む”って何をしたら良いのか分からない」と何度も仰っていました。
この【くつろぐな】の禁止令は本人のみならず、そういう親御さんの元で育ったことが原因の場合もあります。
「働いていることにのみ価値がある」「何もしていない自分には価値が無い」と思い込んでしまうのです。
また、何かしら家庭で過ごしたくない事が本当の理由(気付いていない場合もあります)な場合もあります。
家に居たくないから働くことで「家に居なくても良い理由」を作っているパターンですね。
誰かを見返したい、「働いている自分」のみに価値があると思っている場合もあります。
いずれにせよ、「休み方が分からない」「だらだらと休む、リラックスすると罪悪感や不安を覚える」という場合にはこの【くつろぐな】の禁止令を抱えている可能性が高いでしょう。
そんな【くつろぐな】という禁止令から来る影響がこちら。
・くつろぎ方が分からない
・いつも何かやる事を探している
・スケジュールが埋まっていないと不安になる
・いつも急いでいる、忙しくしている
・普段着や私服は着ず、常にちゃんとした服装をしている
・くつろぐことに罪悪感を持っている
・何もせずにだらだらしていると悪いことが起きる、失敗する、価値が無いダメな人間になってしまうと思ってしまう
<この禁止令が確認される病理>
・偏頭痛
・肩こり
・腰痛
【くつろぐな】を緩めるための再決断
常に何か仕事や行動をしていないと落ち着かない、休みがあったり何もしていないと罪悪感を覚えてしまう【くつろぐな】という禁止令。
これを緩和させるための再決断は
・「自分はリラックスして良いんだ」と許可を与える
・「何もせず身体と心を休ませること」自体がメンテナンスであり、精力的に働くためには休みも必要なことであると認識する
・物理的に全く仕事に触れない状況を作る
(旅行に行く、スマホを別の場所に置いておく、子供を預けるなど)
・心地よく居られる環境を作る、見つける
・仕事以外の趣味や楽しめることを作る
(特に無ければ「趣味を探す」ために未経験なことを色々やってみる)
・働かなくても自分には価値があるし、人生を楽しめることを自分自身で認識する
などが挙げられます。
勤勉さ、一生懸命働くことは美徳とされています。
何かの目標のために努力して働くことは素晴らしいです。
ただし、スケジュールが開いていることに極端な不安を覚えたり、身体を壊してでも働こうとする(そうしないと自分には価値が無いと思い込んでいる)場合は注意が必要です。
5つ目は【共に生きるな】という禁止令です。
これは、
・独りで生きていかなければならない
・他人と仲良くすること、時間や生活を共にすることは無駄なことだ
・頼れるのは自分だけだ
と決断する(自分自身で思い込む)禁止令です。
この【共に生きるな】は新しく提唱された禁止令の一つです。
その為、詳細や解説などは検証中です。
この禁止令に影響を受ける言動はこちら
・夫婦、家族、パートナーに対してさえも迷惑をかけるべきではないと思っている
・人と時間を共有することは非生産的で無駄なことだと思う
・身近な人やパートナーの悲しみや苦痛に共感しても意味は無いと思う
・自分の仕事や趣味について、家族や友人にさえも口出しされる事を嫌う
・常に冷静に判断し、感情に左右されないように振る舞う
まとめ
以上、「安全」に関する5つの禁止令と再決断方法に関するお話でした。
一見この「安全」に関する禁止令は「自分を律する為のもの」のように見えます。
もちろんこれが自分の成長に繋がったり、自立して生きるための支えになっているなら問題はありません。
ただ、これらが「生き辛さ」の原因になっている場合(大抵の場合は無自覚)、まずは「これが悩みの原因の一つか」と認識することで改善していくことが出来ます。
まずは「知ること」から始めると良いでしょう。
他の禁止令のまとめはこちら
5)「安全」に関する禁止令5つ【今回の記事】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
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