「存在するな」という禁止令を抱えてしまう2つの事例【心理学】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
「自分は愛される価値が無い」
「私なんて大切にされなくて当然だ」
そんな思い込みを抱えてしまう原因の一つである「禁止令」。
その中でも「(自分は)存在してはいけない」と強く思い込んでしまう禁止令があります。
今回はその「存在するな」の禁止令が起こってしまう事例を2つご紹介します。
禁止令の詳細に関してはこちら
自分の自由が無いことが不満な母親の事例
とある女性が居ました。
この女性は既に複数人の子供が居ます。
しかし、周りからのプレッシャーか”偶然”か、また妊娠しました。
この女性はもう新しい子供を望んでいません。
言葉にはしませんが、内心
「もう子供は十分なの!もう要らないの!」
「私が欲しいのは自由な時間とか自分の人生とか、もっと他のモノなの!!」
と叫んでいます。
しかし彼女はそんな自分の心の叫びを抑制し、「良い母親」であろうとします。
自分の「自由でワガママに生きたい子供の心」も押し殺して頑張って子育てをします。
家事や子育てそのものは出来る限り完璧にこなします。
ただ、子供への笑顔はあまりありません。
言葉には出さない「あなた(子供)を育てるのが辛い、、」というメッセージを、【存在するな】という思いを、子供は受け取ってしまうのです。
子供が「自分のせいでお母さんは傷付いてしまった」と思う事例
とある親子が居ました。
母親は事実を伝えつつ、自分がどれだけ大変だったかを表現したくてこんな言葉を子供に言います。
「あなたが生まれた時、お母さんの身体は酷く傷付いてしまったのよ」
「とても大変で苦しかったのよ」
直接的ではないものの、「あなたのせいで辛かった」というニュアンスを含んでしまう微妙な表現。
そしてその言葉を何度も聞いた幼い子供はこう思ってしまうのです。
「生まれただけでボクはお母さんを傷付けてしまったんだ」
「もしかしたらお母さんを殺してしまっていたかもしれない」
「ボクは危険でダメな子供で、生きているだけで周りの人を傷付けたり殺したりするかもしれないんだ」
「だから、ボクが傷付けられたり殺されたりしても仕方が無いんだ」
こうして、この子供は自分自身で【存在するな】という禁止令で縛ってしまいました。
まとめ
以上、【存在するな】を抱えてしまう原因となる事例2つをご紹介しました。
子供の頃は生きる為に仕方がありません。
ただ、こういった禁止令を大人になっても抱え続けてしまうと生き辛さが出てしまいます。
禁止令を自覚することで緩和させることが出来るので、知識として知っておくと良いでしょう。
その他の禁止令はこちら
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