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【エゴグラム】客観的で大人な「冷静さ(A)」が高い・低い人格の特徴と実例まとめ【交流分析】

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世界一周・ロシアの大学での講師業などの後に心理プロファイリングに出会った自由人。現在フランス在住。
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。

詳しいプロフィールはこちら

 

ねぇ、ちょっと聞いて。今日こんな辛いことがあってさぁ、、、

奥さん

ほう、何故そう思ったんだ客観的に考えてそこはこうだし、仕事的に考えてもそこはこうじゃないかな。
だからどちらが悪いとも言えないと思うけど

旦那さん

もう!!「そうか、大変だったね」って言って欲しかっただけなのに!!

奥さん

 

と、こんな会話を日常でよく見かけませんか?

 

奥さんは話を聞いて貰って自分の気持ちに共感して欲しかった。

旦那さんも別に悪気がある訳ではなく、客観的な視点で返答した。

ただ、お互いに相手に期待している反応にズレがあったためコミュニケーションエラー(すれ違い)が起こってしまっています。

 

今回はこの旦那さんのような冷静さ(A)」(Adult : 客観的・冷静な大人の自我)のエゴグラム分析情報をまとめていきたいと思います。

 

 

【A:冷静さ】の基本的な特徴

 

「冷静さ(A)」はエゴグラムで計ることが出来る自我の一つで、↓のグラフでは真ん中、赤枠で囲まれた部分がそれに当てはまります。

 

エゴグラムを算出する特殊な心理テストを行い、↑の赤枠で囲っている部分の数値が

1820 : 極めて高い。「冷静さ」の特徴が顕著に出る。高すぎるのも良くはなく改善する意識を持った方が良い

・13~17 : 比較的高い。”良い部分”として認識される場合が多いが、”悪い部分”として周りの人に認識される場合が出てくる(今回の場合「冷静だけど人に対して冷たい、冷淡な印象」など)

812 : 良くも悪くも平均的

・3~7 : 比較的低い。Aに関しての悪い部分としての特徴が出てくる(思い込みが激しい、感情的になるなど)

02 : 極めて低い。冷静さとは反対の「気分屋」の特徴が顕著に出る。改善する意識を持った方が良い

というように診ることが出来ます。

 

「冷静さ(A)」の基本的な特徴は以下のようなもの↓

「冷静さ」の特徴

物事や状況を冷静に観察し、その場に適した答えを導きだそうと考える部分

・何かハプニングが起きた際にも慌てずに状況を見て行動に移したり、パートナーとケンカになった際にも「何故あの人はこう考えるんだろう?」「自分は何故この感情を持っているんだろう?」のように冷静に考える自我

・それ故、ビジネスや落ち着いた話し合いなどには必要な自我であり、「大人の自我」であるとされている

 

・一方で、高すぎる「冷静さ」はまるでロボットのような印象になったり、「あの人は冷淡だ、感情が無く冷たい」という印象を与えてしまう

・また、逆に「冷静さ」が低い場合は、とても感情的になったり何か物音がした時に「絶対あの人の仕業だ!!」というように「思い込み」で物事を決めてしまう(現実の認識が歪む)という状態になる(気分屋)

・人生経験が豊富になっていく、または精神的に成熟して行くほどこの「冷静さ」が上がると言われており、特にアメリカではこの「冷静さ」がある程度高いのが”理想的”とされている  など

 

 

【A:冷静さ】が高い場合の特徴

 

分析を行う際には冷静さ(A)」の数値が高く出ている場合の「良い面」と「悪い面」のどちらも知っている方が分析しやすいので、以下に纏めます。

 

「冷静さ」が高い場合の「良い面」

冷静に状況を観察し分析出来るため、思い込みで物事を決め付けない

・感情的にならず落ち着いて建設的な話し合いが出来る

「何故こうなんだろう?」「この本質は何なのだろう?」というように物事の表面的な部分以外を考えようとする

・客観的なアドバイスを与えることが出来る

・情報の整理を効率良く行うことが出来る  など

 

「冷静さ」が高い場合の「悪い面」

・感情的な部分が少なく見え、他人から見て「冷淡だ」「冷たい人だ」と思われてしまう

・目の前の人の感情に寄り添わずに客観的なアドバイスをしてしまう

・衝動的、瞬発的に行動を起こすことが難しい など

 

 

「冷静さ」が高い人格の話し方の事例

 

冷静さ(A)」の度合いが高い場合は以下のような言動が顕著に出てきます。

話し方の事例

・双方の意見を聞いてみましょう
・ケースバイケースですね
一方的な意見に偏らないように注意しよう

・どのような方法を取るべきだろうか?
何故このような気持ちになったのだろうか?
・冷静に考えてみるとこうじゃないだろうか…  など

上記のように情報を集めて冷静に分析・考察しようとする事、感情や思い込みに流されない事が「冷静さ(A)」の自我の特徴です。

 

ただし、「冷静さ」が高すぎる場合は

・何を言っているんだ?そんなもの自分でやりなさい

・何故私がそれをする必要があるのですか?

というような、一見冷たい印象を与えてしまう場合があります。

 

 

「冷静さ」を下げる為には

 

基本的には冷静さ(A)」はある程度高い方が良いとされています。

 

ただ、更に言えば

 

日本では「冷静さ」が高い方が良いが、「冷静さ」が低く感情的な気分屋でも「人間味がある」という形で良しとされている

アメリカでは「冷静さ」が高い方が優秀とされている

 

という国による認識の違いも若干あります。

 

どちらにせよ、グラフ上のスコアが18~20の顕著に出ている場合は「冷淡・冷徹」になってしまうため注意が必要であり、可能であれば下げる意識を持つ方が良いのです。

高すぎる「冷静さ」を下げるよう意識したりアドバイスをしたい場合に意識するべき(伝えるべき)ポイントを纏めます。

 

※ただしエゴグラムでは「高い自我を下げる」よりも低い自我を上げ」方が行い易く、負担も少ないとされています。

また、人格はバランスが取れるものなので低い自我を上げることにより「高すぎる自我」が自然と下がってくる場合が多くあります。

 

「冷静さ」を下げる為の言動

・良い意味で”馬鹿”になる

・考える前に取り合えず行動してみる

・気にはするものの「何故?」「どうして?」と聞かずに物事の様子を見てみる

・相手と同じ感情・熱量(テンション)を持とうとしてみる

・頭で考えた答えではなく、感情的な欲求に従ってみる  など

などのような言動を意識すると「冷静さ(A)」が高すぎる場合には改善を促せます。

 

要は常に頭で考えて「情報」に焦点を当ててしまいがちなのを自覚し、頭で考えずに自分の感情を素直に表に出してみたり、合理的な答えじゃない答えを選択してみる ということですね。

ある種、何も考えていないような、本能のままに動くような思考を意識することで、高すぎる「冷静さ」を下げやすくなるということですね。

 

もちろん独りで行動する際には「冷静さ」が高くても何も問題がないのですが、他者とコミュニケーションを取る時には「冷たい人」に見られてしまうので注意する方が良いということです。

 

【A:冷静さ】が低い場合の特徴

 

一方で、冷静さ(A)」が低すぎる場合は「絶対こうに違いない!」「もう!私ばかり!」というような思い込みの強い気分屋が顕著に出ます。

 

「気分屋」の傾向が強い場合は、

「気分屋」の傾向が強い場合

人はみな~なものだ

・私は理屈っぽいのは嫌い

・はい、でも、、、

・分かりません

・やるにはやったのですが、、、

絶対こうに違いない!  など

というような特徴がよく現れます。

 

事実を確認せずに自分の思い込みで状況を判断してしまったり、決め付けてしまう傾向があります。

非合理的で、細かく考えるのが苦手。

感情的な側面があるので、それも相まって現実の認識が歪んでしまうんですね(=思い込み)。

 

 

「冷静さ」を上げる為には

 

例えば仕事の話をする時や、カップルさんの将来のこと、ご夫婦やご家族の家庭内の重要なお話をする時など。

建設的に、深く真剣な話し合いをする時にこの「冷静さ」は欠かせません。

出来れば12~17点辺りが欲しい所であり、この「冷静さ」が低いと「そんなこと言われても分からない!!」のように感情的になったりヒステリックになったりする場合があるのです。

 

低い「冷静さ」を上げるに意識したりアドバイスしたい場合に意識するべき(伝えるべき)ポイントを以下に纏めました。

(「冷静さ」の項目の点数が低い人ほど↓の言動を意識して使うようにした方が良い、という事です)

 

「冷静さ」を上げる為の言動

・感情が高まっている時:「少し考えさせて下さい」と言い考える時間を少しでも作る

「つまり、貴方の一番言いたい事は?」

・「~ということですか?」と確認する

・自分が言いたい事、したい事を文章にする

・他人ならどう考えどう行動するか考える

結末を予測して問題全体を見ようとする など

 

つまり、思い込みで決めずに状況を確認したり、情報を集めて比較・検討した上で結論を出したり。

もしくは客観的に考えてみたり、その都度目の前の情報を確認してみる、、、という事が効果的だということですね。

 

また、この記事の最初の方に書いてある「「冷静さ」が高い人格の話し方の事例」を真似するだけでも効果があります。

話し方の事例

・双方の意見を聞いてみましょう
・ケースバイケースですね
一方的な意見に偏らないように注意しよう

・どのような方法を取るべきだろうか?
何故このような気持ちになったのだろうか?
・冷静に考えてみるとこうじゃないだろうか…  など

 

いきなり全てを行う必要はなく、1つでも2つでも自分が実際に使えそうなものを選んで普段から考えることを意識すると自分の中の「冷静さ」や周りの反応も時間を掛けて変化してくるでしょう。

 

 

実例

 

実例なのですが、実際に「冷静さ」が高い方のプロファイリングを行ったことがあります。

 

その方は男性で「冷静さ」が20点中14ありました。

極端に高い訳ではありませんが、多くの人に比べて高い数値。

そしてこの方のエゴグラムでは一番高い数値がこの「冷静さ」でした。
(一番高い数値の性質が日常生活で主に出て来る性質

 

その方は自営業をされているのですが、とにかくものすごく色々な事を調べるんです。

例えば仕事用のイスを一つ買うとなった時、全てのメーカーを調べ、お店に行って触れられる日本にあるほぼ全てのイスに座ってみるのです。

何百種類とありますが、ほぼ全てです!

そしてその中で価格と性能が自分に合ったもの、自分の仕事の仕方に合ったものを選んでらっしゃいました。

 

また、電気やネットの契約に関してもとことん調べてから契約するので、電気の営業の電話が掛かってきても営業マンが舌を巻くほどの知識量で質問するのです。

実は僕も実際にその現場に居合わせたのですが、営業マンの方が「僕よりも詳しいですね、、、」と言って電話を切っていました。

 

これは極端な例ではありますが、何かを決定したり判断する時に「冷静に」考えることが出来るのはこういう事ですね。

因みにご本人はとことん調べる事を特に苦に思ってはいらっしゃいませんでした。凄いです。

 

 

まとめ

 

以上、エゴグラムにおける「大人の自我である冷静さ(A)」に関する情報のまとめでした。

 

この記事が自分自身でエゴグラムを活用される方、他の方の性格分析をしてアドバイスされるカウンセラーさん等のお役に立てば幸いです!

 

人間の精神的な成熟度合を示す指標の一つであるこの「冷静さ」。

歳を重ねると共に高めていきたいですね。

 

ではでは。

 

 

エゴグラムの他の性質の特徴はこちら!

 

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詳しくは簡易プロファイリング後にて。

 

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