中学生の反抗期男子に疲れた?思春期の反抗期のトリガーを引いてしまう原因と対処法【反抗期女子も】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
・小学校高学年、中学生になってから子供の反抗期が出て来た
・今までと同じように接しているのに凄く反抗してきてどうしたら良いか分からない
・子供の為を思って色々言っているのに反抗してくるのがストレスになっていて、もう疲れた
なんて思う事はありませんか?
思春期になると訪れる反抗期。
でもどう対応したら良いのか分からなかったりしますよね。
実は反抗期というのは自然に訪れるのではなく、母親が反抗期のトリガーを引いてしまっている事が多い事をご存じでしょうか。
心理的な原因を知れば、子供もお母さんもストレスを抱えない対応の仕方を知ることが出来ます。
今回は「反抗期はどういう風に起きるのか」「どう対応したら良いか」を具体的にお伝えします。
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母親が「子供の反抗期」のトリガーを引いてしまう事が原因
反抗期が出る子供とあまり出ない子供が居ますが、そもそもの原因は「親が子供にどう接している」のかが問題なのです。
実は子育て心理学では、小学校を卒業して中学生になる12・13歳辺りで「子育ては終わり」と言われています。
小学校高学年以降、思春期に入るその辺りの年齢までは「こうしなさい」「こうした方が良いよ」というように、親と子供という上下関係=「縦の関係」で子育てをするのが一般的です。
躾(しつけ)をする際は自然とそうなりますしね。
ただ、12・13歳ぐらいになると、「縦の関係」ではなく「横の関係」になる必要があります。
具体的には、子供を一人の人間として扱い、子供の意見や意志を聞いたりして「親が一方的に命令しない」 というような形ですね。
「お母さんはこう思うけど、貴方はどう思う?」「キミの考えを聞かせて欲しいな」というような感じで。
自分の友達や知り合いに命令したりはしませんよね?それに近い感覚ですね。
この対等な関係として扱う「横の関係」にせずに、いつまでも「こうしなさい!」というような「縦の関係」の状態のままでいるとどうなるか。
実はこれが反抗期のトリガーになります。
つまり、子供の反抗期を起こしてしまう原因は親御さんである場合が多いんですね。
もちろんお子さんそれぞれに寄って多少発達は異なりますが、特に小学校高学年よりも上の年齢になったなら意識的に「横の関係」になる方が良いのです。
12~13歳になってもずっと「あれをやりなさい」「これはダメ」というような「縦の関係」のままで居ると、子供の反抗期・反発心が出たり、逆にいつまでたっても精神的に自立せずに親離れ出来なかったりします。
また、こういったケースでは親御さんの方が「子離れ」出来ていない場合がとても多いので注意が必要です。
反抗期を起こす原因:子供が12、13歳以降になっても「あれしなさい」「これしなさい」という「縦の関係(上下関係)」で接し続けると反抗期を引き起こす
対処法:子供が12、13歳以降になったら一人の人間として扱う「横の関係」で接すると信頼関係が出来て反抗期が出にくい
「Iメッセージ」と「youメッセージ」
では、そもそも反抗期が出てきたらどう対応したらいいでしょうか。
対策方法としては2つあります。
1)横の関係になる
1つは上記のように「横の関係」になること。
「あれしなさい」「こうした方が良い」という「縦の関係」を一旦ストップしてみましょう。
反抗期に突入しているのに「躾(しつけ)」のように、親の言う事を聞かそうとすればするほど反抗を助長してしまいます。
なので、子供を一人の人間として認識して「君はどう思う?」「あなたはどうしたい?」と、友達や知り合いの大人のように「横の関係」で接するのが有効です。
2)「Iメッセージ、youメッセージ」
もう1つは「Iメッセージ、youメッセ―ジ」と呼ばれる手段です。
これは例えば、子供が門限を破って帰って来た時に
ただいまー
思春期の子供
もう!今何時だと思ってるの!
お母さん
(あなたは)何でこんなに遅くなったの!ダメじゃない!
お母さん
もう、うるさいなぁ、、
思春期の子供
というような接し方をしてしまいがちですよね。
これは客観的に見ると「何故(あなたは)門限を守らないんだ」という、「あなたは=you」が主語になって話をしている状態です。
いくらお母さんが心配していても、「何故あなたは」が主語になっている「youメッセージ」だと子供には伝わりません。
その代わりに、お母さん自身の気持ちを主語にする「Iメッセージ」に切り替えて話してみましょう。
ただいまー
思春期の子供
あー、良かった!門限過ぎても帰って来てないから(私は)心配したんだよー!
お母さん
良かったー!(私は)安心した!!
お母さん
あー、心配させてごめんね、、、
思春期の子供
という風にお母さん自身が「自分の気持ち(心配した、安心した)」を伝える場合、それほど反抗的な態度は取らなくなります。
子供も「自分を心配してくれている」という事を理解出来ます。
Iメッセージ:「私は心配したよ」「私はこう思うよ」というように、主語が「わたし(I)」になっている話し方
(⇒気持ちを伝えてくれているので、安心して話が出来る)
youメッセージ:「なんであなたは!」というように、話の主語が「あなた(you)」になっている話し方
(⇒責められていると感じ、安心して話が出来ない)
また、ここでちゃんと「横の関係(子供を一人の人間として接して信頼関係を築けている状況)」が出来ている場合、
心配だったけどちゃんと帰って来たから安心した。何かあったの?
お母さん
いや、実は友達が凄く困ってたから助けててさ、、、
思春期の子供
のように、門限を破ったことを頭ごなしに叱るのではなく「何かあったの?」と聞くことが出来ます。
そうする事で、子供も「ちゃんと理由を聞いてくれる」「自分を信頼してくれている」という安心感を持つ事が出来、何かあった時にお母さんに相談しようとします。
もし、「横の関係」がまだ構築出来ていない、既に反抗期のトリガーを引いてしまっていて子供が自分から話をしてくれない場合は
お母さんはいつでもあなたの味方だからね。何か困ったことがあったらいつでも助けるからね
お母さん
というように、「自分は味方である」「いつでも助ける準備がある」というのを伝えつつ見守り、本人から話し出すのを待つのが良いでしょう。
これも信頼している証拠の一つとしてお子さんに伝わります。
ある種、これが子離れのタイミングであると言えるでしょう。
まとめ
という事で、「反抗期のトリガー」を引かない為には
・子育ては12、13歳ぐらいで終わり
・それ以降は「縦の関係」ではなく「横の関係」になる方が良い
・そうしないと反抗期のトリガーを親が引いてしまう
・「横の関係」になり、「私はこう思うよ」という「Iメッセージ」で接する
が良いよ、というお話でした。
既に反抗期になってしまっている場合は、まず「横の関係」になることから始めましょう。
そして「Iメッセージ」を使う事で、時間は掛かっても信頼関係を作り直し始める事がオススメです。
いくつになっても子供は子供ですよね。
でも、子供も「一人の人間」です。
親の意志や常識とは違う、本人の人生を生きています。
頭ではもちろん分かっているとは思いますが、それを態度に示す方法を知り、子供に伝わるようにしてみましょう。
そうすれば、お母さんお父さん自身も、お子さんももっと楽になると思います。
みんなが楽に生きる方が良いですもんね。
良かったら「横の関係」「Iメッセージ」を試してみてください。
ではでは。
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