日本人がレディーファースト出来ない理由は女性側にあった!海外生活で気付いた日本と海外の違い【ダイヤモンド】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
「日本人男性の多くがレディーファーストが出来ないのは、女性側に原因がある」
フェミニズムを信条とする方からしたら火に油を注ぐような言葉だと思います。
ただ、実際に日本人男性である僕がロシアでいわゆる”ジェントルマン”としての動きを学び、色んな女性に実践してみて初めて気が付いたことがあります。
それは
・「日本人女性は自分を大事な存在だと認めていない」
・「男性を騎士のように扱っていない」
ということ。
権利だけ主張してやるべき事をやっていない子供のように、そりゃぁ日本で本当の意味でレディーファーストが広まらないわ、、、と感じました。
目次
日本人女性は優しいから「してあげる」存在で居ようとする
文化的な影響もあるでしょう。
それでもやっぱり、日本人女性の方々は優しいと思います。
具体的には「自分のことよりも相手を優先してあげる」ことが出来る優しさを持っています。
行き過ぎれば「過保護、過干渉、依存、自己犠牲」とも取れますが、それでも他人に優しさを与えることが出来る精神は素晴らしい。
ただし、その優しさが”レディーファースト”が浸透しない根本的な原因になってしまっている事はご存じでしょうか。
「与えた優しさの分、与え返さないといけないでしょ普通は!」
「日本人男性はそれが出来ていない!だから悪い!」
と思われるかもしれません。
男性にとって最も身近な「与えてくれる存在」とは、つまり母親です。
男性のみならず女性でも、これを読んでいらっしゃるあなたは自分の母親が与えてくれたのと同じだけの優しさ・愛情を母親に返しているでしょうか?
きっと返していないのではないでしょうか。
(ほとんどの)親御さんは愛情の見返りなんてこれっぽっちも期待しておらず、貴方が元気で人生を楽しんでいる姿を見るのが幸せだと思います。
「与えること」そのものが愛情なのです。
だからこそ女性が男性に色々尽くしてあげたり愛情を与えても、「お母さん」のような存在になってしまう訳です。
レディーファーストで沢山愛情を返して貰えるどころか、与えたのと同量の愛情も返ってこないのです。
身に覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つまり、結論。
自分を大事にしてもらう条件は「女性が男性に世話を焼く」ではありません。
サウジアラビアの女性は自他共に認める「ダイヤモンド」
じゃあ女性がもっとレディーファーストして貰うにはどうしたら良いのか。
その答えの1つは、サウジアラビアの人達が持っています。
僕は色んな国を旅したり長期間生活したりした経験の中で様々な文化圏の人達と友達になりました。
その中でサウジアラビアの人達の友達も居るのですが、彼らの”レディーファースト”っぷりは他の追随を許さないほど素晴らしいものでした。
サウジの男性たちは母親・恋人・妻・友達、、、女性たちをもの凄く大切に扱います。
友人のサウジの男性は、スマホで奥さんから電話が掛かってくると画面に「My love (アラビア語)」で表示するようにしていたり。
電話の最後に毎回愛の言葉をささやいたりしていました。
ドアを開けたり席を整えたり優しく接したり。
レディーファーストなんて彼らにとっては呼吸をするのと同じぐらい当然のことでした。
傍から見ていても女性への愛情が溢れんばかりに出ていました。
「うわー、素敵やなぁー」と思ってサウジの友人達を観察していると一つ分かったことがありました。
それは「サウジの女性たちは、自分たちが価値がある存在だと自認して行動している」ということ。
『女性は「神」や「ダイヤモンド」と同じぐらい価値があり大事な存在である』という意識を女性たち自身も男性も持っている為、男性たちは安心して大切に出来るのです。
当然そこには女性たちの努力もありました。
例えば、
・自分の肌や髪は家族、または夫にしか見せない
(ムスリム教の方たちは目以外を布で隠していますよね)
・家族、夫以外の男性とスキンシップをしない
(サウジの男性たちは「1日1000回握手をする」と言われるほど人とフレンドリーに握手をしますが、女性たちは握手すら決してしません。一緒の大学に居たサウジの女性たちとも仲良くなりましたが、ハイタッチや握手は絶対に断られていました)
などなど
「女性(=自分)は大事な存在である」と自認しているからこそ、その意識に反するような自分の存在の価値が下がるような行動は取りません。
当然、自分を軽率に扱う男性や他人が居れば関りを持ちません。
女性自身が「自分は大事な存在だ」と自認し行動してくれているから、男性たちも安心して大事に出来るのです。
文化的な側面や自己肯定感の低下、親御さんの影響もあって、この部分がどうしても日本人の女性には持ち難い部分なんだろうと思います。
男性は「騎士で居させてくれる女性」にレディーファーストしたい
また、ロシアでもレディーファーストは当たり前のように行われていました。
寒い国なので建物にドアが多く2重3重になっているのでそれ男性が開けるのはもちろん。
個人的に衝撃だったのが、
・ロシアの空港には大体「花屋さん」がある
(女性を待って居る男性たちはみんな後ろ手に花束を持っていました。迎える時に花を渡すのが当たり前なんですね)
・バスを降りる時でも女性の手を支えてあげる
(これは環境的な要因でしょうが、地面が凍っているためバスを降りる時に滑って危ないのです。女性はヒールを履いたりしていますし。ただ、見知らぬお婆ちゃんだとしても若い男性たちは手を持って支えていました。)
(余談ですが「お婆ちゃん」をロシア語で言うと Бабушка (バブシカ)と言います。音がかわいい)
・男性は外出するたびに恋人や奥さんが喜ぶものを買って帰る
(チョコレートや果物やアイスなど、ちょっとした物でパートナーが喜ぶものを毎日買って帰ります)
・給料が出る度に恋人とそのお母さんにも花を買って帰る
(この文化は結構びっくりでした。お母さんにまで?!もちろん僕も頑張ってやってました)
・パートナーが喜ぶちょっとした物を枕の下に忍ばせて、サプライズで喜ばせる
(こんなことされたらそりゃ嬉しいですよね)
などなど
日本人である僕には異文化だったのですが、これらも含めてパートナーや他の女性を出来る限り大事にするようにしていました。
すると一つ気付いたことがあったんです。
それは「男性は女性を大事にしてその人が喜んでいるのを見ると自己肯定出来る」というものでした。
「この人を喜ばせてあげられている」「自分がこの女性を幸せにしてあげられている」という意識は男性の自己肯定感を上げるものだったんです。
いわば、お姫様と騎士のような関係性なんだなと思いました。
お姫様は騎士に守られていますが、それを騎士は「面倒だ」なんて思いません。
大切な存在を守っていることをむしろ誇りに思っているでしょう。
きっとこれが「レディーファースト」の本質なんだと思います。
ここでお姫様が「自分は守られる価値なんて無いから、、、」「大切な存在じゃないから、、、」と思っていたら。
品のある行動よりも「騎士の世話をする」ことを優先していたら。
守って貰えないんじゃないか、、?と不安になって、騎士にお金を上げたり面倒を見たり、都合の良い女性で居たら。
騎士は誇りを持てないでしょう。
帰国して思ったのは、日本の多くの女性がこんな風に行動しているように見えてしまって残念だなということでした。
騎士を手の上で転がせるのが良いお姫様
・男性に自分を大切にさせてあげる
・その分、それに恥じないぐらい洗練されて品のある女性として居る
という意識があれば、もっとレディーファーストが当たり前になるんじゃないかなと思います。
これは決して「高飛車で居る」「偉そうにする」という訳ではありません。
男性だって優しくして貰えて心地良い人と一緒に居たいですからね。
ただ、女性が思っているほど男性に尽くす必要はないということです。
まずは
・自分で「自分の価値が無い」と思わないこと
・大事に扱わない男性はサッサと縁を切ること
そして大切にして貰ったら「大切に扱われて嬉しい」「あなたのお陰で私は幸せだ」と言葉や態度で伝えることで、男性の自己肯定感を上手に刺激すること。
それが女性も男性も喜ぶ、良い関係性なんだと思います。
でも最近、若い世代でレディーファーストしようとする男性が増えて来ているように見えます。
海外の影響を柔軟に吸収したり、常識よりも「自分の意志」で動こうとする人が増えて来ているからなのかなと思います。
とっても良いこと。素晴らしいですね。
まとめ
以上、レディーファーストされるには日本人女性の根本意識が変わる必要があるというお話でした。
実際に”ジェントルマン”を試行錯誤しながら学んで実践してましたが、女性が喜んでいたり幸せそうな状況の方が色々と順調に動くんだなと実感しました。
女性は大切にされ喜び、男性は「こんな素敵な人を幸せに出来てる自分すごいやん!」と自己肯定出来る。
そんな循環で溢れるともっと良い世の中になると思います。
どうか、女性を幸せに出来る男性がもっと増えて。
男性を騎士で居させてあげられる女性が増えますよう。
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
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