【禁止令②】「愛されるのが怖い」「大人にならなきゃいけない」など人間関係に関する6つの禁止令【心理学】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
・人から愛されるのが怖い、、、
・大人にならなきゃいけない、弱みを見せてはいけない
・どうせ本当に欲しいものは手に入らないんだ
そんな思いを抱えていませんか?
これらは「禁止令」と呼ばれる、自分で自分を縛ってしまう心理学的な鎖が原因で生まれます。
今回は、全25種類ある禁止令の中から「人間関係」に関する6つの禁止令とそれぞれを緩和させる為の再決断方法をご紹介します。
◆今回ご紹介する「人間関係」に関する禁止令6つ
①【(他人に)近付くな】
(傷付きたくないから人と関わらない)
②【(グループに)属するな】
(孤独でいなければならない)
③【子供であるな】
(大人にならないといけない)
④【(欲しい物を)欲しがるな】
(どうせ本当に欲しい物は手に入らない)
⑤【愛着を感じるな】
(誰も自分を愛してくれない)
⑥【(他人と深く)関わるな】
(他人と関わってはいけない)
2)「人間関係」に関する禁止令6つ【今回の記事】
目次
①【近付くな】(傷付きたくないから人と仲良くならない)
1つ目は【近付くな】という禁止令です。
これは、
・人に近付いてはいけない
・親密になってはいけない
と自分で決断する(思い込む)禁止令です。
この「人に近付いてはいけない」という禁止令を抱える原因。
それは「誰かと仲良くなろうと接近した時に拒絶されたり否定されたりし、傷付いた結果に終わってしまった」というような経験が主な原因です。
一度は誰かと親密になろうとしたものの辛い結果に終わった記憶がある為、自分が傷付かないように他者と親密になるのを避けようとするのです。
そうすれば傷付かなくて済むので安全であると考えます。
そんな思いがあるからこそ、一匹狼的に生きる人も居ます。
ただ多くの人は「他者と親密になりたい」という願いを捨てきる事は出来ず、内心では「本当の愛情」や「真実の親密さ」を探し求めるのです。
自分からそれを手放そうとしている限り、それが手に入ることはないにも関わらず。
また、この【近付くな】の禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響があります。
以下の事柄に当てはまる場合、この禁止令を抱えている可能性が高いでしょう。
・他者との間に自分から見えない壁を作る
・人と表面的な付き合いしかしようとしない
(「関わるな」の禁止令でも見受けられる)
・親や身近な人と親密な関係を築けない
・過去にいじめを体験し、それに固執している
(「属するな」の禁止令でも見受けられる)
・「自分は他人とは違う」という感覚を強く持っている
・本当の愛を求め続けている
・不適切な形で関係を作ろうとする
(お金での繋がりなど)
<この禁止令が確認される病理>
・パーソナリティ障害
【近付くな】を緩めるための再決断
一度体験した辛い経験から他人と仲良くなるのを「自分から」避けてしまう【近付くな】という禁止令。
この禁止令を緩和させる為の再決断はこのようなものです。
・本当は自分は人に近付き、親密になりたいのだと自覚する
・他人と親密になることは心地良いことなのだと理解し、「自分から」人と仲良くなる為に行動すると決断する
などが挙げられます。
もちろん、これは再び傷付くような体験をしてしまう可能性を孕んでいます。
それでも傷付くのを避けるよりも親密さを求める方が心地良いし、自分が本当に欲しいものが手に入る手段なのだと理解すると、辛い気持ちや状況が改善に向かいます。
②【属するな】(孤独でいなければならない)
2つ目は【属するな】という禁止令です。
これは、
・私は集団の中にいてはならない
・自分だけ他の人と何か違う
・常に孤独感があり、他の人達となじめない
・周りから集まってくれない限り、自分から集団の中に行こうとしない
と決断する(自分自身で思い込む)禁止令です。
この【属するな】という禁止令。
グループや集団に所属意識を感じれずに孤独に動こうとする禁止令ですが、起こりうる原因は
・家族の中で一体感を持てず孤独感を持っていた
・他の子供と比べると何か変わっていて一緒に遊ぶ機会が無かった
(頭が良かった、離れた場所に住んでいた、自分の親だけ周囲と違う職業だったetc)
・いじめや仲間外れにされる経験をした
・「内気な子」というレッテルを貼れら周囲と馴染めなかった
などが挙げられます。
その結果、周りから集まってくれない限りは自分から集団に馴染んで行こうとはせず、常に集団の外に居るようになったり。
また他人と疎遠な感じを持ったり孤独感を抱えつつ、集団に対する批判を繰り返してしまうのです。
【属するな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・集団の中に入ろうとしない
・過去にいじめを体験し、それに固執している
・自分は他者と違うという感覚を持っている
(【近付くな】の禁止令でも見受けられる)
・集団に関わることを避ける、個人で行動しようとする
・集団の中に居ても所属感を感じない
・頻繁に集団の中で孤立する
・孤独感が強く疎外感を感じる
・集団(組織)に不満を持ちやすい、転職が多い
【属するな】を緩めるための再決断
では、この【属するな】を緩めるための再決断方法を見てみましょう。
・集団の中に馴染むことの心地良さを知る
・自分から集団の中に入ってみようとする
が挙げられます。
もちろん今までそうしてこなかったので、「自分は一匹狼の方が気楽で良い」と思っているならそれで構いません。
ただ、他人に頼らなかったり孤立し過ぎて今の状況が好転していないのであれば普段と違う「他人との関り方」を試すと良いでしょう。
【属するな】を改善させるには、
・本当は自分が集団に入りたいと思っている事に気付き
・集団に対する批判を止め
・自分から集団に入る意志を示してみる
・「私を入れて下さい」と自分から声を掛けていく
というような事が有効です。
独りで強く生きてきた人ほど、そんな言葉を出すのはプライドに反するかもしれません。
ただもっと楽に、信頼できる人や色んな人と交流する中で生きてみたいのであれば、「集団の中に入ってみる事」を試してみると良いでしょう。
③【子供であるな】(大人にならなくてはならない)
3つ目は【子供であるな】という禁止令です。
これは、
・子供で居てはいけない
・”ちゃんと”しなくてはいけない
・自分を犠牲にしてでも「家庭を守ること」「他者を助け幸せにすること」を優先しなければならない
・他者の期待に応えなければならない
・辛くてもそれを隠して頑張らなければならない
と決断する(自分自身で思い込む)禁止令。
多くの日本人が抱えているこの【子供であるな】という禁止令。
これは
・自分の感情よりも他者の感情の面倒をみることを優先するよう教えられた
・問題を抱えた家庭環境で育ったため、小さい内からその問題に関わらざるを得なかった
・子供の内から紳士淑女のように振舞う事を課せられた
・子供らしく甘えたり親を頼ったりが出来ない状況だった
・家族の中の何かの役割が欠けており、その役割を担う必要があった
(子供だけど母親代わり、父親代わりetc)
などが主な原因となって現れます。
この禁止令を抱えてしまうと、まるで重い荷物を背負って歩き続けているように自分よりも他人を優先して生きてしまいます。
それなのに”子供で居てはいけない”ので、自分が辛い時は他人に相談出来ない場合が多々あります。
また、この禁止令を抱えている人は自分の事を後回しにして我慢を続けている事そのものに気付いていない可能性もあるでしょう。
この「子供であるな」という禁止令を抱えてしまう大きな原因は2つあります。
1)親自身が「子供の立場」で居ようとする場合
1つ目は「親自身が”子供の立場”で居ようとする場合」に抱えてしまうパターンです。
「あなたは赤ちゃんじゃないのよ」
「お兄ちゃんは泣かないものよ」
などと言うような言葉を多用する親に多く見られますが、子供が周りに居るとその空間(家族やコミュニティー内)で自分が子供のように可愛がって貰えないと親自身が思ってしまうのです。
※子供の自立を促すためならば問題ありません
もちろん「赤ちゃんや子供なんていらない」「どこかに行ってしまえばいい」なんて口にしません。
その言葉は自分の立場を悪くすることは理解しているからです。
その代わりに、
「ここには子供用の余地は一人分しかないんだよ」
「そしてそれは私なの。あなたじゃ無いの」
「だけど、あなたが大人のように振る舞うならば我慢してあげるわ」
というメッセージを送ります。
直接言葉にする場合もあれば、言葉でなくても態度や行動、他者への反応で示す人も居ます。
親自身に「子供として可愛がられる立場にいれば愛情を貰える」「だからそのままで居よう」と、幼少期に抱えてしまった禁止令が根本にあるのです。
そしてそれを受け取り続けて育った子供は「自分は子供で居てはいけない」という禁止令を知らない内に抱えてしまうのです。
2)子供が早い段階から「責任を負わなければならない」と考えている場合
2つ目は「子供が早い段階から「責任を負わなければならない」と考えている場合」です。
これは例えば、
・親の経済状態が悪い状態で育った場合
・「努力よりも結果にしか意味と価値が無い」という厳格な家庭環境で育った場合
(頑張ったかどうかは評価されずテストの点数だけで全てを決められる等)
に抱えてしまう禁止令です。
「”頑張ること”ではなく“どのぐらい役に立つか””自分には何が出来るか”を示さないといけない」
「自分が子供らしく甘えることは親にとって迷惑なんだ」
(欲しいものがあるけど親に経済的な迷惑を掛けてはいけない等)
という思いを抱えた結果「自分は子供らしくいてはいけないんだ」と強く思い、良くも悪くも子供らしからぬ「良い子」「しっかりした子」になってしまいます。
自立心が早く芽生えますが大人になってもこの禁止令を抱え続けてしまっている場合、他人に甘えたり頼ったり、いわゆる「他人に弱みを見せる」ことが極端に出来なくなってしまいます。
「子供らしくいる」ことは悪いことだと思い込んでしまっており、それが「世の中の常識」で「大人らしく我慢するべきこと」だと思い込んでしまっているからです。
また、一人っ子の場合、弟や妹など庇護する存在が居る場合にも同様の禁止令を子供自ら抱えてしまう場合もあります。
そんな【子供であるな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・過剰適応、従順であり人に合わせ過ぎる
・幼少期から、自分が親や兄弟姉妹の面倒を見ていた
・自発的行動が苦手である、決まりやルールが無い状況下だと落ち着かない
・過剰に周囲の期待に応えようとする
・人と居る時に自分らしく振舞えない
・大人から見て「良い子」、他人から見て「良い人」であろうと振舞う
・自分の事はいつも後回しにしたり我慢したりする事が多い
・ワガママを言うのが苦手
・甘えられない、人に頼れない
・過剰なまでに他者(可哀そうな人)の世話をする
<この禁止令が確認される病理>
・パニック障害
・対人恐怖症
・うつ病
・摂食障害
【子供であるな】を緩めるための再決断
「子供で居てはいけない」「甘えてはいけない」と我慢を自分に強いていまう【子供であるな】という禁止令。
これを緩和させるためには
・ワガママを言ってみる
・自分に優しく、「こういうのも自分が思っていることだからね」と寛容になる
・責任を感じる事、”お世話役”になることを止めて自由に振舞ってみる
・試しに甘えたり頼ったりしてみる
・「自分のことを優先する」体験を少しずつ重ねる
と再決断することが効果的です。
最初は人を頼ったりワガママを言う事にとても強い抵抗を感じるかもしれません。
それでも、練習として少しずつ行ってみると出来るようになります。
また、子供っぽく自由に振舞ってみることで「本当の自分の感情」がどんなものなのかが理解出来たり、周りの人に助けて貰える心地良さを感じることが出来るでしょう。
他人に親切にしているほど、いざ頼った時に周囲の人間が喜んでくれることを知ると心の負担が楽になります。
④【欲しがるな】(どうせ本当に欲しいものは手に入らない)
4つ目は【欲しがるな】という禁止令です。
これは、
・自分は欲しがってはいけない
・自分が本当に欲しいもの決しては手に入らない
と決断する(自分自身で思い込む)禁止令です。
この【欲しがるな】という禁止令。
これを抱えた人は
・何か本当に欲しい物を欲しがることは危険なこと
・欲しがらない方が安全
であると思い込んでいるのです。
何故ならば、「欲しがることは愛情を失ってしまうこと」だから。
例を出してみましょう。
あなたが子供の時に何か欲しいものがありました。
お母さんにコレが欲しい!と何度言っても泣いても買っては貰えません。
それどころか「ワガママを言うんじゃない!」なんて怒られてしまいます。
悲しみの中でグググッと我慢していると
「よく我慢したね」なんて褒められてしまいました。
すると幼心でこう思います。
「ワガママを言ったら怒られる」
「ワガママを我慢したら褒められる(愛情を貰える)」
「欲しいものがあっても我慢しなくちゃいけないんだ」
「いっぱい褒められる為に、欲しいものがあっても欲しいって言わないでおこう!」
こうしてめでたく「欲しがるな」「甘えるな」という禁止令を抱えてしまいましたと。
このように「欲しがること」=「いけないこと(愛情を失ってしまうこと)」だと解釈してしまうと、この【欲しがるな】という禁止令を抱えてしまいます。
これが親御さんが上手く接していたり、幼少期にこれを抱えてもすぐに忘れてしまっていたら問題はありません。
ただ、これを思春期、大人になっても何度も何度も自分に言い聞かせ続けることで生き辛さの原因となってしまうのです。
自分で稼いだお金があっても欲しい物を買うことに罪悪感や抵抗を感じてしまったり。
他人への贈り物などは高価なものでも買えるのに、自分自身への物は極力安い物で済ませて本当に欲しいものには手を出せなかったり。
また、他の状態としては
・自分の親が欲しい物を我慢している姿を見て育ち、「我慢は美徳だ」と教えられながら育った
・欲しがることを諦めたり、自分が本当に欲しいものが何か分からなくなった
・欲しい物があったとしてもワザと「それを与えてくれそうにない人」にだけ言ってみる
・そして「貰えない」「欲しい物は手に入らない」という結果に自分から向かって行き、「私はやはり欲しい物が手に入らないんだ」という思い込みを何度も自分で強化していく
・仮に手に入ってもダメな所を粗探ししたりして、出来る限り満足感を得ないようにしている
などが挙げられます。
【欲しがるな】という禁止令から来る影響がこちら。
・自分の欲求に我慢強い、欲求を表さない
・自分の欲しい物よりも「他人が欲しい物」を優先させる
・自分の欲しいものが分からない
・自分が何をしたいのかが分からない
・欲しい物を手に入れる事に罪悪感を持つ
・言いたい事をハッキリ言えない
・相手が喜ばないことに無力感を持つ
・結局自分の望みは叶わないと思っている
<この禁止令が確認される病理>
・依存症
【欲しがるな】を緩めるための再決断
「欲しい物が手に入らない」という結果に自分から近付いていってしまう【欲しがるな】という禁止令。
これを緩和させる為には
・欲しい物を欲しがって良い、手に入れて良いと自分に許可する
と心に決めることが必要になります。
自分が何を欲しているかを頭で考えるのではなく、心で決めるのです。
「値段が安い」「人と同じ」などでは無く、自分が感情的に欲しいと思ったものを手に入れることが大事です。
欲しいものを知り、自分自身に与えていく。
またはそれを与えてくれそうな人に頼んでみる。
そして、それらの行為を楽しんでいくことが大事なのです。
⑤【愛着を感じるな】(どうせ誰も自分を愛してくれない)
5つ目は【愛着を感じるな】という禁止令です。
これは、
・愛情を求めてはいけない
・愛される資格なんてない
・最初は良くてもどうせ最後は誰も自分を愛さない
・愛情なんて心地良くない
・愛されそうになるとそれを避ける
・思い込み通りの結果に辿り着く為に先に嫌われてしまおう
と決断する禁止令です。
この禁止令は乳幼児期の愛着の問題に起因しているものです。
褒められたりスキンシップをして貰ったり感情を分かって貰えたりなど、乳幼児期には大きな「無条件の愛情」が必要です。
ただ、それらが十分に与えて貰えなかった場合に愛着障害という形で色々な禁止令やメンタル面で辛い症状が出てしまいます。
なので、この【愛着を感じるな】というのは上手く生きる為に必要な愛情を貰えず、自分から手に入れないようにする禁止令なので生存に関する禁止令と表裏一体になっています。
この禁止令を抱える人は
・どうせ誰も愛情を与えてなんてくれない、愛情を求めない方が楽だ、と自分に言い聞かせざるを得なかった
・しかし、本当はその思い込みを覆す事実を探し求めている
・本当は愛される事を願って探し続けているものの、「最後にはやはり幻滅する結果に終わってしまう」「どうせ捨てられる」「殺される」「独りぼっちになってしまう」という不安で心をいっぱいにしてしまう
・その大きな不安から逃れる為に「愛されそうになると自分から避ける」「(どうせ捨てられるなどの)思い込んでいる結果に到達しないように、先に嫌われようとする」などの行動を取る
・結果、愛されたいのに自分から避ける、そして「やはり愛されない」という結果を自分自身で再認識、再強化する悪循環に陥ってしまう
という状態になってしまいます。
【愛着を感じるな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・他者と信頼関係を作ることに不安を覚える
・拒絶されることを過剰に恐れる
・他者から嫌われるならその前に自分から離れたいと思う
・自分の子供を抱けない、愛せない
・他人の愛情深い関係に不快な感覚を持つ
(批判的な態度を取る)
・見捨てられる不安感が強い
・自分の周りから人が居なくなりそうな感覚がある
・最後には独りぼっちになってしまうという確信のような物がある
・他者に対する評価が安定しない
(理想化してはこき下ろす)
・安定感が無い、空虚感がある
・お金や社会的地位、社会的評価、学歴などに固執する
(【信頼するな】【感謝するな】の禁止令でも見受けられる)
<この禁止令が確認される病理>
・パーソナリティ障害
・愛着障害
・摂食障害
・対人恐怖症
【愛着を感じるな】を緩めるための再決断
この【愛着を感じるな】を緩める為に再決断する方法。
それは
・本当は自分は愛されたいんだ、と自覚する
・愛されることの心地良さと安心感を理解する
・自分の人生の中で愛情を求めていくと決める
・確実なものなど無いということを理解する
という事を決めることが有効です。
最初は恐らく恐怖心や抵抗を持ってしまうと思います。
それでも少しずつ、
・まず自分に愛情を与えること
(自分がイヤだと思う感情の元になる事から離れる、自分が嬉しいと思うモノに囲まれる etc)
・自分に愛情を与えてくれる人の傍にいること
・他人に愛情を与えること
・自分も人も愛する為の言葉や行動を練習すること
を意識し行動することで、少しずつ変わっていくでしょう。
またその練習を行っていく過程で
・どんな人も完璧ではないこと
・だからこそ、未来は予測出来ないこと
・行動の結果に対して何の確証も無いこと
を理解し、受け入れていくことで、不安を抱えながらでも行動して行くようになっていきます。
失敗しても大丈夫!と受け入れることが出来るようになると、行動することへの不安が減って行くでしょう。
⑥【関わるな】(他人と関わってはいけない)
最後、6つ目は【関わるな】という禁止令です。
これは、
・他人と関わってはいけない
・人と関わることは疲れることだから避けるべきだ
・どうせ誰も自分に関わってはくれないから、自分から関わらないでおこう
と決断する(自分自身で思い込む)禁止令です。
この【関わるな】という禁止令は若い世代の人達によく見受けられます。
・人に自分のエネルギーや時間を費やすのを避ける
・幼少期に「自分に関心を示してほしい」と願ったがそれが叶わなかった為、「関りを求めて苦しむよりも諦めた方が良い」と心に決める
・親から過度にコントロールされる経験から「人と関わることは面倒で厄介なので関わらない方が良い」と決断する
という状態を抱えているのが主な原因です。
その為、他者と関わることに疲労感を覚えてしまうので、極力他人と距離を取ったり希薄な関係性を維持して生きていくのです。
また、本当は気付いていたとしても、他者の想いや気持ちにも気付かないようにしています。
【関わるな】という禁止令が原因で行ってしまうことや、この禁止令から来る影響がこちら。
・他人に関心が無い
・他者の為に一生懸命にならない
・他人の為に本気で何かをすることがない
・人と表面的な付き合いしかしない
(【近付くな】の禁止令でも見受けられる)
・人のことにあまり干渉しない
・「人は人」「自分は自分」という感覚が強い
・他者を甘えさせない
(自分は苦しんだのに何でお前を助けなくてはいけないの?etc)
・自分を頼らせないよう距離を保つ
・人と関わることが面倒だと感じる
・人と関わることで疲れてしまう
【関わるな】を緩めるための再決断
傷付いてしまうから、疲れてしまうから自分からは人と関わろうとしない【関わるな】という禁止令を緩めるための再決断の方法。
それは
・他者と関わる事の心地良さを感じていきたいと思うこと
・その上で今から「人に関心を向ける」と決めること
が有効です。
どうしても他人のことは分かりません。
ですが、一旦「他者のことが分からなかった」と思うのを止めて、人を理解しようとしながら関わってみる。
そうして人と関わっていくこと自体が自分の魅力を高めることになると理解すると良いでしょう。
まとめ
以上、「人間関係」に関する6つの禁止令と再決断方法に関するお話でした。
禁止令は誰しもが持ち合わせていますが、自覚すると自分で緩和させることが出来ます。
まずは「知る」ことが大事なのです。
他の禁止令はこちら
2)「人間関係」に関する禁止令6つ【今回の記事】
プロファイリングと交流分析を使った「生き辛さの解消」や「相性・人間関係のモヤモヤ解消」のサポートを行っています。
JCPA認定子育てコミュニケーション心理士。
関西の諸大学にて英語講師業、身体も心もほぐす足圧ボディケアも行っています。
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